Gnumeric ユーザーマニュアル | ||
---|---|---|
<<< Previous | データ入力 | Next >>> |
単一のセル、たとえばセル B1 に保存された値は、関数の引数として B1 と入力するだけで参照することができます。
セルは C4 などのフォーマットで参照されますが、この「C」は列ラベル、「4」は行ラベルです。
Example 6. 関数シンタックスの例
=EXP(B1) =COS(A2) |
セルを参照するには、デフォルトの方法(相対参照)も絶対参照も使うことができます。絶対参照とは、コピーしてもセル参照が変更されないことを意味します。通常は、セル範囲をオートフィルしたり、セルを移動したりすると、元のセルとの関係が維持されるように、セル参照が変更されます。セルを絶対参照した場合は、この挙動は無効になります。
セルを絶対参照する場合は、ユーザが一定にしておきたいと考えるセル座標の前に「$」をつけるフォーマットを使います。すると、列、行、シート、あるいはそれらの組み合わせは一定となります。
Example 7. 絶対セル参照の例
A1 一般的なのセル参照 $A2 列固定のセル参照 A$2 行固定のセル参照 $A$2 列と行の両方を固定したセル参照 |
複数のセルを引数とする関数は数多くあります。たとえば、コンマで区切られたリスト、配列、あるいはそれらの組み合わせを引数とする関数です。
コンマで区切られたセル参照のリストは、不連続のセルを指し示すのに使うことができます。
Example 8. 関数シンタックスの例
=SUM(A1,B2,C4) =MIN(A1,B2,C4,C5,D6) |
複数の引数を受け取る関数の場合は、セルを一つの集合として参照する方が簡単な場合が多くあります。そのような集合は、縦あるいは横のセットの場合もあれば配列の場合もあります。
演算子「:」はセル範囲を示すときに使われます。基本のシンタックスは、「左上コーナー:右下コーナー」の形です。
Example 9. セルブロックの参照
=SUM(A1:E1) =AVERAGE(B4:E7) =MIN(A1:A5) |
不連続な範囲にあるセルを参照する場合は、上記の方法を任意に組み合わせて必要なセルを取得します。
Example 10. 不連続なセル範囲の参照
=SUM(A1:E1, B19, L14:L17) =AVERAGE(A1,A3, A5:C5) |
カレント・シートには存在しないセルを参照することも可能です。これは、NAME ! CELLというシンタックスを使って参照しますが、NAME は識別子(通常はシート名)で CELL は前項で説明した通常のセル参照です。
NAME にスペースが含まれている場合は、その NAME 全体を引用しない限り、NAME 中のいろいろな語を一つの名前として Gnumeric に認識させることができません。たとえば、デフォルトで作成した「Sheet 0」を参照する場合は、"Sheet 0"を使う必要があります。
Example 11. 他のシートにある値の参照
='Sheet 0'!A1+'Sheet 3'!A5 =SUM('Sheet 1'!A1:'Sheet 1'!A5) |
<<< Previous | Home | Next >>> |
数式 | Up | 数式入力中のセルの選択 |