Cyrix チップセットのユーザ向けの情報 The XFree86 Project Inc. 22 June 1999 The X Japanese Documentation Project 2 August 1999 ____________________________________________________________ 目次 1. サポートしているハードウェア 2. 機能 3. XF86Config のオプション 4. バグと機能制限 5. 作者 6. 日本語訳について ______________________________________________________________________ 1. サポートしているハードウェア このドライバ(SVGA(VGA256), VGA16, VGA_MONO サーバで使われる)がサポート しているのは、組み込みのグラフィックス機能を持つ Cyrix 製 CPU 上で動作 するチップセット`mediagx' だけです。これは以下の CPU を含んでいます: o MediaGX o MediaGXi o MediaGXm 2. 機能 o アクセラレーションが利用できます o ハードウェアカーソルが利用できます o 色の深さ 1, 4, 8, 16 をサポートしています 3. XF86Config のオプション Option "sw_cursor" ハードウェアカーソルを無効にします。 Option "no_accel" アクセラレーションを完全に無効にします。普通は使わない方がよいで しょう。 4. バグと機能制限 o 一部の古いチップセットにおいては、「scratchpad size」を調べた直後に ドライバが不正な命令を出すことがあります。このような場合には、 XF86_SVGA -probeonly -verbose の出力結果を添えて hecker@cat.dfrc.nasa.gov 宛に電子メールを送ってくだ さい。そうすればきっと修正されると思います。 o 指定できるモード行の値には制限があります。特に、最初の2つの垂直タイ ミング(例えば 640 656, 1024, 1048)の差は少なくとも16、かつ多くと も24でなければなりません。 XFree86 3.3.4 ではモード行の値は使われま せん。というのも、レジスタのロードに使われる静的配列があるからで す。モード行は特定の解像度が要求されていることだけを識別しま す。1280x768 までの標準の VESA モードがサポートされています。もっと 具体的な情報については、ソースコードを調べてください。 o 4色のサーバでは VGA バンクモードが使われるため動作が遅いです。さら に、 XF86Setup から動作させることはできません。これはタイミングの制 限のためだと思われます。 o 3.3.4 のサーバは時々マシンを完全にハングさせてしまうかもしれませ ん。このサーバは twm を使っている BSD プラットフォームでは安定して いると報告されています。wm をウィンドウマネージャとして使っている Linux (Debian ベース)で 800x600 より大きい解像度を使うとクラッシュ しました。最も安全な方法は、3.3.4 のサーバを使うのをやめて 3.3.3.1 のサーバを使うことです。この問題を解決し、バージョン 4.x のリリース ではもっと頑健なサーバを提供することを目指して努力が続けられていま す。 5. 作者 o Annius Groenink o Dirk Hohndel o Brian Falardeau o このサーバの開発に協力してくださった Cyrix と Wyse に深く感謝しま す。我々の再優先課題が新しいバージョン 4.0 サーバになったた め、Brian さん(Cyrix にお勤めです)がバージョン 3.3.4 への更新を行っ てくださいました。 $XFree86: xc/programs/Xserver/hw/xfree86/doc/Japanese/README.cyrix,v 1.1.2.2 1999/11/26 15:23:18 hohndel Exp $ 6. 日本語訳について 日本語訳は X Japanese Documentation Project の藤原輝嘉 が行いました。問 題点の指摘やご意見は藤原まで御連絡ください。原文の著作権は XFree86 プ ロジェクト社にあり、日本語訳の著作権は X Japanese Documentation Project にあります。