Rendition ユーザ向けの情報 The XFree86 Project Inc. (最終更新: Dejan Ilic ) 1 August 1999 The X Japanese Documentation Project 4 December 1999 ____________________________________________________________ 目次 1. サポートしているハードウェア 2. 重要な注意 3. 機能 4. Rendition 用ドライバが識別・利用する XF86Config のオプション 5. 本リリースの新しい点 6. 現在のドライバで知られている問題 7. 進行中の作業 8. 日本語訳について ______________________________________________________________________ 1. サポートしているハードウェア V1000, V2x00 ベースのカードは全てサポートされているはずです。サーバの テストは miroCRYSTAL VRX (V1000), Intergraph Intense-100 3D (V1000), Diamond Stealth II S220 (V2100), Hercules Thriller3D (V2200), Innovision Warrior3D (V2200)で行いました。 2. 重要な注意 V1000 カードはハードウェアの制限のため、プライマリのディスプレイカード でしか動作しません。 V1000 ベースの一部のビデオカードでは、write-combine 機能を有効にすると コンピュータを凍ってしまうことが知られています。この問題を回避するに は、この機能を無効にしてください。マザーボードの BIOS 設定を参照し、 write-combine 機能に関係する全ての設定を無効にしてください( 通常は USWC と呼ばれるか、あるいは短縮して WC と呼ばれています)。 "chipset" オプションは現在は実装されており、指定されていればこれに従い ます。残念ながら、ドライバ中の一部の古いコードのせいで、プライマリの ディスプレイカード以外の任意のカードでは動作しません。 ハードウェアカーソルを使っていて問題があれば、"sw_cursor" オプションを 使ってソフトウェアカーソルに戻してください。 3. 機能 o アクセラレーション無し o ハードウェアカーソル o サポートされている色の深さ o 8 bpp (256 pseudo colour) o 15 bpp (RGB の重み付けが 555 の 16 ビット。32768 色。V1000 カードの み) o 16 bpp (high colour, RGB の重み付けは 565, 65536 色) o 32 bpp (true colour, 疎な 24 ビット、1600 万色) 4. Rendition 用ドライバが識別・利用する XF86Config のオプション Option "sw_cursor" ハードウェアカーソルを無効にします。 Option "overclock_mem" メモリを高いクロックで動作させます。高解像度のときに表示が乱れる カードで有効なことがあります。ただし、ハードウェアを壊してしまう リスクを負うことになります。使うときには注意しましょう。 DacSpeed "MHz" RAMDAC 独自の上限値を設定します。現在は v2x00 チップが v2100 (170MHz) と v2200 (203MHz, 230MHz)のどちらであるかを調べる方法が ないので、最も低い値を使うことにしています。このオプションを手動 で設定して、この値を上書きしてください。 5. 本リリースの新しい点 o XFree86 4.0 ドライバのため、XFree86 3.3.x の Rendition ドライバの開 発は停止しました 6. 現在のドライバで知られている問題 o 15 bpp ("-bpp 15" または "-bpp 16 -weight 555")の表示は、 V2x00 カ ードではサポートされていません。これはハードウェアの「制限」であ り、Rendition もこれを認めています。ドライバはこのモードの表示がで きますが、画面表示は赤みがかってしまいます。というのも、カードは実 際には 565 の重みになっているのに、X はこの重みが 555 のはずだと考 えるからです。 o V2x00 カードでは、ディスプレイから仮想コンソールに行き、またディス プレイに戻ると固まることがあります。 o V1000 カードで仮想ディスプレイをスクロールさせると、画面の一部が歪 んでしまいます。動かし続ければおかしい部分は消えます。V2x00 ではこ の問題は現われません。たぶんチップの制限ではなく、ドライバのバグだ と思います。 o オプション "chipset" に従います。残念ながらドライバにはまだ問題があ り、rendition のカードがシステムのプライマリのディスプレイカードで なければ動作しません。 o 仮想コンソールに切り替えても正しいテキストモードが復元されません。 正しいモードではなく、デフォルトの 80x25 モードになります。 o 特定のモードで、ハードウェアカーソルのまわりに水平な歪みが現われる ことがあります。この問題は、ハードウェアカーソルを使わないか、その モードで必要なバンド幅を小さくすることにより直せます。 7. 進行中の作業 o アクセラレーションを含めた将来的な開発項目は全て、 XFree86 4.0 用の ドライバに移行しました。現時点では、XFree86 3.3.x 用ドライバの改良 はもう計画されていません。 $XFree86: xc/programs/Xserver/hw/xfree86/doc/Japanese/README.rendition,v 1.1.2.3 1999/12/28 12:13:50 hohndel Exp $ 8. 日本語訳について 日本語訳は X Japanese Documentation Project が行いました (3.3.5, 3.3.6 版翻訳: 藤原輝嘉 , 校正: 金田浩司 )。問題点の指摘やご意見は藤原まで御 連絡ください。原文の著作権は XFree86 プロジェクト社にあり、日本語訳に 伴う権利は X Japanese Documentation Project にあります。