4.30. Itaniumシステム — マシンのブートとインストール後の設定

このセクションでは、マシンの電源をオンにするとRed Hat Enterprise Linuxが自動的にブートされるように、 ご使用のItaniumをRed Hat Enterprise Linuxでブートする方法とEFIコンソール変数を設定する方法を 説明しています。

インストールプログラムの最後でシステムを再起動したら、 次のコマンドを入力してINCLUDEでブートします。

elilo

eliloと入力したら、/boot/efi/elilo.conf 設定ファイルに記載されているデフォルトのカーネルがロードされます。 (ファイルの1番目に記載されているカーネルがデフォルトです。)

別のカーネルをロードする場合は、eliloコマンドの後に /boot/efi/elilo.confファイルにあるカーネルのラベル名 を入力します。例えば、linuxという名前の カーネルをロードするには、次のように入力します。

elilo linux

インストールしているカーネルの名前がわからない場合は、 次の説明に従うとEFIで/boot/efi/elilo.confファイルを 表示することができます。

  1. Shell>プロンプトで、デバイスをシステムパーティション (Linux で/boot/efiとしてマウントしている)に変更します。 例えば、fs0がシステムブートパーティションである場合、 EFIシェルプロンプトでfs0:と入力します。

  2. fs0:\>lsと入力し、 正しいパーティションにいるか確認します。

  3. 次に以下のように入力します。

    Shell>type elilo.conf

    このコマンドは設定ファイルの内容を表示します。 各節はlabelで始まりそのカーネルのラベル名が 続く1行で成り立っています。ラベル名とは、異なるカーネルをブートするために eliloの後に入力する名前です。

4.30.1. インストール後のブートローダオプション

ロードするカーネルを指定するのに加えて、シングルユーザーモード用の singleや、Red Hat Enterprise Linuxに1024MBメモリの使用を強制する mem=1024Mなど、 他のブートオプションを入力することもできます。 ブートローダにオプションを渡すには、EFIシェルプロンプトで次を入力します (linuxには、 ブートするカーネルのラベル名を入れ、optionにはカーネルに渡すブートオプションを入れます)。

elilo linux option

4.30.2. Red Hat Enterprise Linuxを自動的にブートする

Red Hat Enterprise Linuxをインストールしたら、Itanium システムをブートする時は必ず EFIシェルプロンプトで毎回eliloとブートオプションを 入力します。しかし、システムが自動的にRed Hat Enterprise Linuxでブートするよう設定したい場合は、 EFI Boot Managerを設定する必要があります。

EFI Boot Managerを設定するには (ハードウェアにより若干異なります)、

  1. Itaniumシステムをブートして、EFI Boot Managerメニュー からBoot option maintenance menuを選びます。

  2. メインメニューからAdd a Boot Optionを選択します。

  3. Linux で/boot/efi/としてマウントされている システムパーティションを選択します。

  4. elilo.efiファイルを選択します。

  5. Enter New Description:プロンプトで、 Red Hat Enterprise Linux 3、または EFI Boot Managerメニューに表示させる名前を 入力します。

  6. Enter Boot Option Data Typeプロンプトで、 ELILOブートローダにオプションを渡さない場合は、 No Boot OptionNを 入力します。このオプションはほとんどの場合に機能します。 ブートローダにオプションを渡す場合は、代わりに/boot/efi/elilo.conf 設定ファイルでそれを設定します。

  7. Save changes to NVRAMプロンプトにYes と答えます。これでEFI Boot Maintenance Manager メニューにもどります。

  8. 次に、Red Hat Enterprise Linux 3 メニューアイテムを デフォルトにしたいとします。ブートオプションの一覧が表示されます。 矢印キーでRed Hat Enterprise Linux 3メニューアイテムを 選択して[u]キーを押し一覧内を上に移動させて、このメニューアイテムを一覧の先頭まで移動させます。 アイテムを選択して[d]キーを押すと、 そのアイテムを下に移動することもできます。ブートの順序を変更したら、 Save changes to NVRAMを選択します。 Exitを選択してメインメニューにもどります。

  9. メインメニューからSet Auto Boot TimeOut => Set Timeout Valueと選択すると、 オプションでブートのタイムアウトの値を変更することができます。

  10. Exitを選択して、 EFI Boot Managerにもどります。

4.30.2.1. スタートアップスクリプトを使用する

Red Hat Enterprise Linuxが自動的にブートするようELILO Boot Managerを設定することをおすすめします。 ただし、ELILOブートローダを開始する前に追加のコマンドが実行される必要がある場合、 startup.nshと言う名前のスタートアップスクリプトを 作成することができます。Linuxでブートするには最後のコマンドをeliloにしてください。

startup.nshスクリプトは/boot/efiパーティション(/boot/efi/startup.nsh) になければならず、次のテキストを含みます。

echo -off
your set of commands
elilo

ブートローダにオプションを渡す場合は(項4.30.1を参照)eliloの後に オプションを加えます。

Red Hat Enterprise Linuxでブートした後でも、EFIシェル内蔵のエディタを使用してもこのファイルを 作成することができます。EFIシェルを使用するには、Shell>プロンプトで、デバイスをシステムパーティション(Linux で /boot/efiとしてマウントされている)に変更します。 例えば、fs0がシステムブートパーティションなら、 EFIシェルプロンプトでfs0:と入力します。 lsと入力して正しいパーティションにいるか確認します。 次に、edit startup.nshと入力します。 ファイルの内容を入力してから保存します。

次回システムをブートすると、EFIがstartup.nsh ファイルを検出してシステムをブートするのに使用します。 EFIがこのファイルをロードするのを中止するには、 [Ctrl]-[c]を押します。 プロセスが中断され、EFIシェルプロンプトにもどります。