Linuxは初めてという人は、「なぜ独自のカーネルを構築する 必要があるのだろうか」という疑問をよく抱きます。現在では カーネルモジュールが改善されているので、この疑問に対する最も正確な答えは、「今、独自のカーネルを構築する必要性を 感じていなければ、構築しなくてもよい。」ということになります。
Red Hat Enterprise Linuxと一緒に提供されたカーネル及びRed Hat Enterprise LinuxErrata システムを介して提供されたカーネルは、最近のハードウェアやカーネル機能のほとんどにサポートを提供します。 ほとんどのユーザーにとって、再コンパイルの必要性はありません。この付録は、カーネルについてさらに知識を深めるためにカーネルを再コンパイルしたい ユーザー、 カーネルに試験的機能をコンパイルしたいユーザーなどのためのガイドです。
Red Hat, Inc.で配給されたカーネルパッケージを使用してアップグレードするには、 第39章を参照してください。
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カスタムカーネルの構築には Red Hat Linuxインストールサポートチームによるサポートは ありません。 Red Hat, Inc.で配給された RPM パッケージを使用したカーネルのアップ グレードについての詳細は、 第39章を参照してください。 |
カスタムカーネルを構築する前に、非常に重要なことがあります。まず、万一の場合に備えて作動する緊急ブートディスクが手元にあることを確認してください。現在実行中のカーネルを使ってブートするブートディスクを作成するには、以下のコマンドを実行します。:
/sbin/mkbootdisk `uname -r` |
ディスクを作成したら、確実にそのディスクがシステムをブートするか確認のテストをしてください。
カーネルを再コンパイルするには、 kernel-sourceパッケージをインストール する必要があります。次のコマンドを実行して
rpm -q kernel-source |
パッケージがインストールされているかどうか判定します。インストールされていない 場合、Red Hat Enterprise Linux CD-ROM 又はRed Hat Network. RPMパッケージのインストールについての詳細は、 パートIIIを参照してください。 からインストールします。