9.5. パッケージの選択

%packagesコマンドを使用して、インストール したいパッケージの一覧表示をするキックスタートファイルセクション を開始します(これはインストール専用です。アップグレードの際の パッケージ選択はサポートされていません)。

パッケージは、グループまたは、個別のパッケージ名で指定することができます。 インストールプログラムは、関連するパッケージをグループ化したいくつかのグループを定義しています。グループ一覧についてはRed Hat Enterprise Linux CD-ROMの1枚目にある RedHat/base/comps.xmlファイルを参照してください。 各グループには id、使用レベルの値、名前、説明、及びパッケージ一覧があります。 パッケージ一覧の中で、mandatory(必須)と印があるものはグループが選択された場合には 常にインストールされ、default(デフォルト)と印があるものはグループが選択された場合に デフォルトで選択されており、optional(オプション)と印があるものは、 グループが選択された場合でも、さらに指定する必要があるものです。

ほとんどの場合、目的のグループを一覧にするだけで、個々の パッケージは一覧表示する必要はありません。Core Baseグループは常にデフォルトで 選択されていることに注意してください。このため、 %packagesセクション内で指定する必要がありません。

次に%packagesの例を示します。

%packages
@ X Window System
@ GNOME Desktop Environment
@ Graphical Internet
@ Sound and Video
dhcp

お判りのように、各グループは1行に1つずつ指定されており、 @記号から始まり、空白、 次にcomps ファイルにあるグループのフルネームがあります。 また、グループはgnome-desktopなど、 グループのidを使って指定することもできます。個別のパッケージは追加の文字なしで指定します (上記の例のdhcpの行は個別パッケージを示す)。

また、デフォルトのパッケージ一覧からインストールしない パッケージを指定することもできます。

-autofs

%packagesオプションには以下のオプションがあります。

--resolvedeps

一覧にしたパッケージをインストールして、 自動的にパッケージの依存関係を解決します。 このオプションが指定されずパッケージの 依存関係が存在した場合は、自動インストール が一時中断してユーザーに知らせます。例えば、

%packages --resolvedeps
--ignoredeps

未解決の依存関係を無視して、一覧表示された中で 依存関係を持たないパッケージをインストールします。 例えば、

%packages --ignoredeps
--ignoremissing

インストールプログラムが不足しているパッケージや グループがある度に、インストールを停止して インストールの中断または続行を確認する代わりに、 これら不足しているパッケージやグループを無視します。 例えば、

%packages --ignoremissing