第 19章. ネットワーク設定

コンピュータがほかのコンピュータと通信するには、ネットワーク 接続が必要です。このためには、オペレーティングシステムに インターフェースカード(イーサネット、ISDNモデム、トークン リングなど)を認識させ、ネットワークに接続するように インターフェースを設定します。

ネットワーク管理ツールは、以下のような 種類のネットワークインターフェースの設定に使用できます。

また、IPsec 接続の設定、DNS設定の管理、追加のホスト名とIPアドレスの組み合わせを 保存するのに使う /etc/hostsファイルの管理を行なうのにも 使用できます。

ネットワーク管理ツールを使用する には、root権限を持っている必要があります。 アプリケーションをスタートするには、 メインメニュー(パネル上) => システム設定 => ネットワーク の順で進むか、シェルプロンプト(例、 XTermまたは GNOME terminal)にredhat- config-networkとコマンドを入力します。 コマンドをタイプする場合、Xが実行していればグラフィカル バージョンが表示されますが、それ以外はテキスト ベースのバージョンが表示されます。強制的にテキスト バージョンを実行するには、redhat-config- network-tuiコマンドを使用します。

コマンドラインバージョンを使うには、rootとしてredhat-config-network-cmd --helpコマンドを実行し、すべてのオプションを表示します。

図 19-1. ネットワーク管理ツール

設定ファイルを直接変更する場合、その場所と内容については、 Red Hat Enterprise Linux リファレンスガイドを参照してください。

ティップヒント
 

Red Hat Enterprise Linuxでハードウェアデバイスがサポートされているかを 調べるには、Red Hatハードウェア互換の一覧( http://hardware.redhat.com/hcl/)を参照してください。

19.1. 概要

ネットワーク管理ツールでネットワーク 接続を設定するには、以下のステップを実行します。

  1. 物理ハードウェアデバイスに関連付けられた ネットワークデバイスを追加します。

  2. 存在していない場合、ハードウェアの一覧に物理ハードウェアデバイスを 追加します。

  3. ホスト名とDNSを設定します。

  4. DNSで検索できないホストを設定します。

本章では、ネットワーク接続のタイプごとに各手順を説明します。