8.5. ACLでファイルシステムをアーカイブする

警告警告
 

tarコマンドやdumpコマンドでは ACLのバックアップはできません。

starユーティリティはtarユーティリティ と同様、 ファイルのアーカイブを生成しますが、オプションが異なります。 よく使用されるオプションの一覧は表8-1を参照下さい。 全オプションに関してはstarのmanページを参照下さい。 starパッケージにはこのユーティリティが必要です。

オプション説明
-cアーカイブファイルを作成します。
-nファイルを抽出しないで下さい。ファイル抽出の影響を確認するため、 -xを併して使用して下さい。
-rアーカイブのファイルを置換します。ファイルはアーカイブファイルの最後の 方に書き込まれています。同じパスとファイル名を持つファイルを 全て置換して下さい。
-tアーカイブファイルの内容を表示します。
-uアーカイブファイルを更新します。 ファイルがアーカイブに存在しない場合、 又はファイルがアーカイブ内の同名ファイルより新しい場合はアーカイブの最後の方に書き込まれています。このオプションはこのオプションは、アーカイブがバックスペース可能な 非ブロックテープ又はファイルの場合のみ使用できます。
-xアーカイブからファイルを抽出します。 -U及びファイルシステム の関連ファイルより古いアーカイブのファイルと併して使用された場合は、 ファイルは抽出されません。
-help重要性が最も高いオプションを表示します。
-xhelp重要性が最も低いオプションを表示します。
-/アーカイブよりファイルを抽出する際に、ファイル名の部分にある スラッシュを外さないようにして下さい。 デフォルトでは、ファイルが抽出された際にスラッシュが取り除かれます。
-aclファイル又はディレクトリの作成、抽出中に関連ACLをアーカイブ又は復元します。

表 8-1. starのコマンドラインオプション