DHCPクライアントを設定する最初のステップは、カーネルがネットワークカードを 認識することの確認です。ほとんどのカードはインストールのプロセス中に認識され、 システムはそのカード用に正しいモジュールを使用するように設定されます。 インストールの後にカードが取り込まれた場合、Kudzu [1] がそれを認識するはずで、対応するカーネルモジュールの設定を要求してきます。次のサイトで ハードウェア互換性リストを忘れずにチェックして下さい、http://hardware.redhat.com/hcl/。どのカーネルモジュールをロードするか判っているのに、ネットワークカードがインストール プログラム、あるいはKudzuで設定できない場合は、 カーネルモジュールのロードについての詳細を第40章で 参照してください。
DHCPクライアントを手動で設定するには、/etc/sysconfig/networkファイルを修正して、/etc/sysconfig/network-scriptsディレクトリにある各ネットワークデバイスのネットワークと設定ファイルを有効にします。このディレクトリには、デバイスごとに設定ファイルifcfg-eth0があります。eth0はネットワークデバイス名です。
/etc/sysconfig/networkファイルには、次の行が必要です:
NETWORKING=yes |
ブート時にネットワークを起動するには、NETWORKING変数がyesに設定されている必要があります。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0ファイルには、次の行が必要です:
DEVICE=eth0 BOOTPROTO=dhcp ONBOOT=yes |
DHCPを使用するよう設定するデバイスごとに設定ファイルが必要です。
ネットワークスクリプト用のその他のオプション
DHCP_HOSTNAME — このオプションは、IPアドレスを受信する前に クライアントがホスト名を指定することがDHCPサーバーにとって必要な場合にのみ使用します。 (Red Hat Enterprise Linux DHCPサーバーのデーモンはこの機能をサポートしていません。)
PEERDNS=<answer>の、 <answer>の部分は次のいずれかになります。
yes — サーバーからの情報で/etc/resolv.conf を変更します。DHCPを使用する場合は、yesがデフォルトです。
no — /etc/resolv.conf を変更しません。
SRCADDR=<address>の、 <address>の部分は、 送信パケット用に指定されたソースIPアドレスです。
USERCTL=<answer>の、 <answer>の部分は、 次のいずれかになります。
yes — root 以外のユーザーがこのデバイスをコントロールすることを 許可します。
no — root 以外のユーザーがこのデバイスをコントロールすることを 許可しません。
DHCPクライアントの設定にグラフィカルインターフェースを使用するには、第19章に記載されているネットワーク管理ツールの使用法を参照して、DHCPを使用するようネットワークインターフェースを設定してください。
[1] | Kudzu はシステムブート時に実行される ハードウェア検出ツールでどのハードウェアが追加、又は削除されたかを 判定します。 |